川の魚・海の魚を育てながら、命への感謝がめばえました。工業地帯を流れる用水路にはどんな魚がすんでいるのだろう?と関心をもった5年生62人が参加してプロジェクトがスタートしました。用水路での生きもの採取では、富山県ではあまりとれた記録のない、めずらしい魚がとれてビックリ!川にすむ淡水魚と、海にすむ海水魚がいっしょにすんでいることもわかりました。大切に飼育しても、死んでいく魚たち…。みんなの心に命への感謝や思いやりがめばえ、そして命をはぐくむ自然の大切さを学びました。 |
【採取】
7月、工場から出るはい水もまざる用水路で、ドキドキ・ワクワクの生きもの採取です。魚を追いこむ人、まちかまえる人、みんなで力を合わせてとった魚をかん定すると、おどろきの成果が…。 |
- 魚津水族館
木村 知晴 飼育員
この用水路には川にすむ魚と海にすむ魚の両方がいます。
ちょっと特しゅな環境です。
- 5年1組担任 松本 薫 教諭
魚はきれいなところにいるイメージがありますが、いつもベストな環境にいるわけではありません。
人と魚が共存できる場所をさぐっていきたいと思います。
- 魚津水族館
不破 光大 学芸員
海の魚であるボラがとれました。
ゴクラクハゼは2007年まで富山県でとれた記録がなかった川の魚。
アベハゼは100年の歴史がある魚津水族館でも展示したことのないハゼです。
どちらも、とてもきちょうな魚です。
ゴクラクハゼ | アベハゼ |
【 飼育 】
8月になり、死んでしまう魚が目立ち始めました。人間のつごうで命を落とした生きものたちに感謝をこめて、お墓をつくり手を合わせました。 | 10月末、水そうの水かえのため、用水路へ水くみに行き ました。わずかな塩分がふくまれた用水路の水が、魚た ちを元気にしてくれることを祈ります。 |
【 発表会 】
2月の発表会では、生きもの採取での大発見について、また川の魚と海の魚が同じ用水にすんでいる理由など、わかりやすく説明しました。自然の大切さを伝え、5年生から4年生へ、飼育のバトンリレーをしました。 |
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