ひとつひとつの命の尊さを忘れない
4年生がビオトープで生きものと水草を採取し、観察と飼育にチャレンジしました。大切に育てていた魚がすべて死んでしまう、つらいできごとが起きましたが、その経験も生かして挑戦を続け、命の尊さを学ぶことができました。■生きものと水草の採取
井田川沿岸のビオトープで、カナダモという外来種の水草と、たくさんの生きものを採取しました。
県中央植物園 中田 政司 園長
カナダモはもともと日本にはない水草です。1カ所から3枚の葉が出ていて、その3枚がクルッとねじれているのが特徴です。
■飼育
採取した魚の特徴をよく見て、自分たちで魚の名前を調べました。水草の水そうには、在来種の水草やエビも入れて観察することにしました。
魚のすみやすい環境を作りたい
魚を死なせないように育てたい!
学校水族館が始まって1カ月余り、水草はスクスク成長していましたが、魚たちがすべて 死んでしまいました。
100匹ほどいた魚の命を全部うばってしまいました…大切に育てていたのでがっかりしました。
魚津水族館 不破 光大 学芸員
水そうに魚が多くいたので、エサをやりすぎたのではないかと思います。ちょっと残念でしたが、生きものを育てる難しさや観察の大切さを学ぶきっかけにしてほしいですね。
■学校水族館の再スタート
なぜ魚たちは死んでしまったのか?みんなで考え、再び学校水族館をスタートしました。魚は少なくなりましたが、生きものを大切にする思いはもっと強くなりました。この経験を3年生に伝えようと、発表の準備を始めました。
■学習発表会
ビオトープや学校水族館の魚の特徴、飼育の経験から学んだことを発表しました。クイズや紙しばいなどで、わかりやすく楽しく伝えました。
3年生
発表で魚についていろいろ知ったので、ビオトープに行ってみたいです。
これからも自然を大切に、小さな生きものにも命があることを多くの人に伝えたいです。
3年生
魚を育てて観察したい!!
4年担任 山本 昌子 教諭
飼育に責任を持とうという気持ちが出てきて、みんなの意識が変わりました。命を大切に思う心は、おとなになっても持ち続けてほしいです。