大地が物語るはるかな歴史にふれる
大地の成り立ちなどを楽しく学ぶジオパーク探検隊に5・6年生が参加しました。福沢地区は恐竜の化石が多く発掘された“恐竜の里”。実際に発掘を体験して植物の化石を見つけ、はるかな昔と今のつながりを感じました。■化石のレプリカ作り
まず化石のレプリカ(複製)作りに挑戦。恐竜の足跡化石からとった型を、ねん土でおおって形をうつし取り、そこに石こうを流し入れます。
富山市科学博物館
藤田 将人 学芸員
本物の化石は世界に1個です。でも本物から型をとり、たくさんレプリカを作ると、多くの人が研究できるので、レプリカはとても大事です。
恐竜の化石を見つけられるかな…ワクワクする!
■化石発掘に出発
化石発掘現場へ出発!とちゅうで約1900万年前にできた岩稲層という地層を見て、恐竜時代から大地がどのように変わってきたのか考えました。
岩稲層を見ると、ゴツゴツした岩の層の間に、砂の層がはさまっていました。
富山市科学博物館
平澤 聡 学芸員
火山噴火が止まって海中で砂がたまり、その後また噴火して岩の層ができました。このがけは少なくとも2回の火山活動でできたと考えられます。
■発掘現場に到着
目の前に体長20m近い恐竜の足跡化石が見えています。足跡のついた地面が地かく変動でかたむいて、このような地形になり化石が発見されました。
木が立ったまま地層にうもれてできたきれいな化石です。「立木の化石」や「直立樹幹」と呼ばれています。
■いよいよ発掘体験開始
ハンマーを片手に、ゴーグルと手ぶくろをつけて発掘開始!みんな宝探しのようなワクワク感でいっぱいです。
石のまわりに化石がついていないか、ハンマーでたたく前によく見ましょう。これはきれいな化石ですね!オニキオプシスというシダの仲間です。
見つかったときがうれしい!
恐竜や地層についてくわしく知ることができよかった。化石の発掘も楽しかったです。
まるで本物の専門家になったように、化石の発掘を体験できたことが印象に残りました。
身近に恐竜の化石があるのがすごい!!