川の流れをたどり、水のさまざまな力を実感。
富山県の豊かな自然の恵みは、大地をめぐる水のおかげです。富山市立池多小学校5年生8名は、水の力について知りたいと、ジオパーク探検隊として常願寺川へ!上流から中流、下流へとたどりながら、流れの早さ、水の温度、石や砂のようすを観察。災害で流されてきた大きな石、洪水を防ぐ工夫、流れを利用した小水力発電所などを見て、流れる水の恐ろしい面、暮らしに役立つすばらしい面など、さまざまな力を実感しました。■流れる水の働きを学ぶ
これまで常願寺川をモデルに流れる水のはたらきを学んできました。実際に常願寺川へ行って観察しようと「いざ常願寺川!ジオパーク探検隊」にチャレンジします。
■中流の“大転石”
まず中流の堤防わきにある“大場の大転石”を見学しました。
江戸時代に大地震でくずれた立山の土や岩が常願寺川を流れ下り、こんなに大きな石を運んできたのです。
すごく大きいぞ!
石のまわりは15メートル60センチもある。
石のまわりは15メートル60センチもある。
立山カルデラ博物館 丹保 俊哉 さん
150年以上も前に、こんな大きな石が流されるほどの“安政の大災害”が発生しました。
150年以上も前に、こんな大きな石が流されるほどの“安政の大災害”が発生しました。
■上流・称名川
標高450mの称名川では、大きい石にぶつかって流れが変わることや、ペットボトルにひもをつけた道具で流れの早さを観察しました。水はとても冷たくて気持ちよかった!
水温は12℃ほど。
川原の石は大きくてごつごつしています。あとで下流の石とくらべてみます。
■中流・富山市上滝
標高160mの中流では、川底を守るコンクリートブロックの床固め工などで洪水を防いでいます。
石は丸く小さくなり、砂も細かくなっています。
なんか、丸くなっとる。
■小水力発電所
観光ボランティアの 早水 信弘 さん
常願寺川の水を分け、洪水も防ぐ常西合口用水。その流れを利用して水力発電をしています。
常願寺川の水を分け、洪水も防ぐ常西合口用水。その流れを利用して水力発電をしています。
流れる水の力は恐ろしい面もありますが、小水力発電所のように、私たちの生活に役立てることもできます。
■常願寺川河口
最後に海抜0mの河口で、流れの早さをはかりましたが、流れがゆるやかで、なかなかはかれません。
石は少なく、砂はサラサラで上流とは違います。
水の温度は17℃。
上流と中流、下流では、石の大きさや流れの強さなど、ちがうことがわかって楽しかった!
5年担任 児玉 隆史 先生
富山の大地について考える、よいきっかけになりました。
みんな表情が川の水のようにキラキラ輝いていました。
富山の大地について考える、よいきっかけになりました。
みんな表情が川の水のようにキラキラ輝いていました。