●富山市立大久保小学校
命への思いやりがいっぱい、 世界にひとつの水族館。神通川と熊野川にはさまれた、のどかな環境にある大久保小学校からは、4年生74人が参加しました。生きもの採取は、第1回は急滝川で、第2回は環境のちがう農業用水のおいの川で行いました。急滝川の流れは清らかで、カワヨシノボリ、カワムツ、アブラハヤ、ドジョウなど、さまざまな種類の魚がつかまりました。おいの川では「レッドデータブックとやま」で準絶滅危惧種に指定されたスナヤツメがあみに入りました。川がよごれて減ってしまったスナヤツメを育てたい…。なやんだり、くふうしながらつくった世界にひとつの学校水族館には、命を思いやる心があふれています。 |
- 島田 浩幸 教諭
なかなか身近に川がない子どもたちが、自然の中で思いきり川にすむ生きものとふれあうことができました。そしてなによりもみんなの笑顔が一番の成果です。
- 魚津水族館 不破 光大 学芸員
カワヨシノボリはおなかのヒレが吸ばんになっていて、流されないよう石にくっついて川で生活しています。スナヤツメは「レッドデータブックとやま」で準絶滅危惧種に指定されたきちょうな生きものです。
おい川 |
スナヤツメ |
カワヨシノボリ |
これからの育て方を4年生全員で話し合いました。スナヤツメのエサが不安です… | |
魚津水族館の不破さんの出前授業で、観察のポイントをおそわりました。 魚たちは元気に育っていましたが、気がかりなスナヤツメのことを相談しました。 |
- 魚津水族館 不破 光大 学芸員
- Q:スナヤツメが エサを食べなくて 困っています。どうしたらよいですか?
A:水そうの砂をもっと細かく、深くして、スナヤツメが おちつける環境をつくってあげた方がいいと思うよ。
スナヤツメが すみやすいように、おいの川のどろを入れました。 どろの中の微生物はエサにもなります。 |
飼育活動のほうこく会で、3年生にプレゼンテーションしました。くわしく、わかりやすい発表は、下級生が魚にきょうみをもつきっかけにもなりました。 |