命を育てる楽しさとむずかしさを伝える。
学校の近くを流れる上市川の支流・郷川は、きれいな水でしか生きられない魚がすむ美しい環境を保っています。郷川でとった生きものを学校で飼育するという、はじめての経験にみんな全力で取り組みました。命を育てる楽しさとむずかしさ、そして環境の大切さなど、学んだことを後輩へしっかり伝えました。■生きもの採取
9月、4年生10人が生きものをつかまえようと郷川へ行きました。草や岩にかくれた魚を追いこむと次々と小さな生きものが見つかりました。
魚津水族館
不破 光大 学芸員
はしゃぎすぎたり、ふざけてころばないように安全第一でお願いします。
意外と怖い。
ドキドキしてます。
ドジョウやトンボのヤゴなど10種類ほどとれました。めずらしいヨシノボリや、ナマズの仲間のアカザなど、きれいな水でしか生きられない魚もいました。
郷川は富山県でカワヨシノボリが生息している東のはしになります。あまり多くいないので、とれてよかったです。
■飼育
郷川でひろった石や水草などもいっしょに水そうに入れて、生きものを飼育します。みんなで力を合わせて、エサやりや水の取りかえをしました。
やさしく育てたいです。
元気に育ってほしい。
魚たちが喜んでくれるようにやさしく育てたいです。
■魚津水族館へ
魚津水族館で魚の育て方や見せ方のくふうを学びました。もともと魚がすんでいた川に合わせて、水そうの環境をととのえる大切さも知りました。
学校の水そうのろ過器も月に1回は洗ってください。
魚たちが元気にすごせる水そうにしていきたいです。
水そうのかべをそうじして出たゴミは、ていねいにアミですくいます。
水族館で教わったことを生かし、水の取りかえや水そうのそうじを続けましたが、カワヨシノボリは死んでしまいました。
カワヨシノボリには、まだ生きていてほしかった。
■発表会にむけて
生きものを育てた半年間の取り組みをまとめました。むずかしい点もある飼育をうけつぐ3年生に、わかりやすく資料を作りました。
学校水族館の楽しさやたいへんさを知ってほしい。
そうじやエサやりの苦労を楽しみながらわかってほしい。
みんなで考え、いろいろなくふうをこらして資料を作りました。命を育てる楽しさもたいへんさも、後輩に伝わりますように…!