とやま環境賞

「とやま環境賞」は、地域にあって環境を見つめ、維持と保全に取り組み、他の模範となる活動をしている個人・団体、及び環境に関する研究活動を行っている個人・団体に贈られます。

【 令和6年度第29回とやま環境賞受賞者のみなさん 】

第29回とやま環境賞は令和7年2月12日(水)に富山テレビ放送にて選考委員会が開催され、優秀活動賞に2団体1個人、ジュニア活動賞に2団体1個人が選ばれました。
表彰式は3月8日(土)に富山テレビ放送で行われました。



優秀活動賞

●いみず水辺の愛好会
射水市の児童と住民に地域特有の生物を通じて自然の素晴らしさと命の大切さを伝えるために結成されました。以来、市内9つの小学校に設置されたビオトープ池を利用し継続的に環境学習を実施され、子供たちの環境意識の向上に貢献しています。
絶滅危惧種であるホクリクサンショウウオや希少種のミナミアカヒレタビラの生態生育調査を行い、地域特有生物の生息地を保護するために自然環境の保全と改善に取り組んでいます。

●ひみラボ水族館
2011年に富山大学理学部と氷見市が連携して設立されました。日本固有種でありながら全国3か所にしか分布していないイタセンパラの共同研究を開始、その成果を地域に還元し、小中高生向けの体験学習や研究活動など、学術研修と環境教育に取り組んでいます。
県内でも学官連係の先駆的な取り組みであり、十余年にわたり継続して、将来を担う子どもたちの自然や環境、生物に興味を与える活動を行っています。

●岩嵜 利勝さん
令和2年から富山県地球温暖化防止推進員として、高岡市内小学校で「とやま環境チャレンジ10」事業の講師を行っています。教員の経験と気象予報士の知識を活かして児童にわかりやすい授業の工夫をしています。また気象防災アドバイザーとして気象防災講演会を自治体や学校等で実施し、川の恩恵と浸水災害等への適切な対応についての啓発活動を行っています。

ジュニア活動賞

●富山市立宮野小学校5年生

地域の合場川で採取した生き物の飼育・観察活動や、魚津水族館の学芸員による生き物解説、水族館での飼育環境の学習、地域の保育園児に水環境で学んだことを伝える活動などを行っています。豊かな自然の残る合場川での自然体験を生かし、子供の感性に働きかける学習活動を展開しています。

●氷見市立灘浦小学校
2011年の開校以来、地域の貴重な自然環境を守るため、「虻が島を守る会」や「公民館」と連携し、継続的に虻が島の自然環境学習と清掃に取り組んでいます。また、灘浦地区の環境について調査し、課題を見つけ追及する学習を継続しています。地域の自然を守り愛する心を育むとともに全校児童や保護者、地域の方々に環境を守る大切さを呼びかけています。

●中西瑠煌斗さん
小学1年生よりカエルの食べ物や体色、皮膚、骨格、産卵、泳ぎ方などについての研究を継続され、カエルの研究をする傍ら富山湾の深海魚の生態や魅力などに取り組むなど、富山のめぐみ豊かな水環境の研究成果を県内外に広く情報発信しています。


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