深海魚の水揚げや競りを見学！深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト「最終講座」と「卒業式」を行いました

2025年3月1日　【魚津市】

一般社団法人とやまミライラボは、「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトin富山湾」の「最終講座」と「卒業式」を3月1日（土）に実施。漁港や水族館の見学を通じて、富山湾の生き物についてさらに学びを深めました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

イベント概要

魚津港で水揚げや競りを見学

早朝３時すぎに魚津港に集まった子どもたち。底引き網漁船「第３達丸」の水揚げを見せてもらいました。
揚げられたばかりのノロゲンゲの姿を目にするのは貴重な体験。子どもたちは、「こんな動き方をするんだ！」「くねくね動いているのがかわいい」と話しながら、間近で観察したり写真を撮ったりしていました。
そして、市場にはベニズワイガニやホタルイカなど、富山湾を代表する魚がずらり！他にも、たくさんの種類の魚が並んでいて、富山湾で獲れる魚種の豊富さに子どもたちは驚いていました。
この日は、競りも見学。魚津漁業協同組合代表理事・組合⻑の浜住博之さんに競りや水揚げされた魚について詳しい話を伺いました。

深海魚尽くしの昼食に大喜び！

昼食は海風亭で。バイ飯、タナカゲンゲの照り焼き、ゲンゲの唐揚げ、アンコウの味噌汁など、深海魚がふんだんに使われたメニューをいただきました！おいしい地魚に子どもたちは大喜び。
また、漁港で漁師さんたちの仕事を間近で見たこともあり、「感謝しながら食べたい」という声もあがっていました。

魚津水族館へ。わかることが増えてより楽しく！

改修を終えた魚津水族館へ。
新しくなった深海生物コーナーを飼育係主任の木村知晴さんに案内してもらいました。
子どもたちは、去年7月に一度水族館を訪れていますが、そのあとも学習を重ねてきたことでわかることが増え、食い入るように水槽を覗いたり、質問をしたりしていました。
また、水槽には、朝、水揚げされた深海魚も。「ノロゲンゲだ」「ばばあ（タナカゲンゲの別名）だ！」と魚の名前を自然に口にする子どもたち。成長した様子も見られました。

プロジェクトはこれで終了。卒業式を行いました。

去年6月から、たくさんの経験をし、学習を続けてきた子どもたち。
プロジェクトリーダーで元魚津水族館館長の稲村修さんから、1人1人に修了証が手渡されました。
「海の生物がもっと大好きになった」「仲間と一緒に活動できたことが大きな経験になった」などの声が聞かれ、「まだプロジェクトを終わりたくない」と涙する子どもの姿も見られました。
子どもたちにとって、かけがえのない経験になったようです。

団体概要