「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」水族館で学ぼう!深海基礎講座③を開催しました
2024年7月7日 【魚津水族館】
一般社団法人とやまミライラボは、「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」の4回目の講座を開催。「深海基礎講座③」として、魚津水族館での学習プログラムを7月7日(日)に実施しました。
生き物についての知識をさらに深めるため、深海の魚に触れ、解剖にも挑戦しました!
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
内容 | 深海基礎講座③ |
---|---|
日時 | 2024年7月7日(日) |
場所 | 魚津水族館 |
参加人数 | 10名(小学5~中学2年生) |
協力団体 | 魚津水族館 |
富山の魚について学ぼう!
まずは、魚津水族館・飼育係主任の木村知晴さんに館内を案内してもらい、渓流から深海までの富山の魚について学びました。中でも子供たちの興味関心が高かったのは、富山湾で捕獲されたリュウグウノツカイの液浸標本でした。
サメを除いた硬骨魚類の中で、最も大きくなるとされているリュウグウノツカイ。
富山湾ではこれまでに46個体が確認されていて、全国でもトップクラスの多さだといいます。これは、岸から急激に深くなる富山湾の地形が関係しているのではないかと推測されているという話を聞きました。
子どもたちからは、「なぜヒレが赤いのか?」「どうして春に多く確認されるのか?」など、次から次へと疑問が飛び出しましたが、まだ解明されていないことも多いようです。「自分で研究してみたい!」「疑問を解明してみたい!」という声も聞かれました。
富山湾の深海に暮らす魚はどこからやってきた?
続いて、飼育係長の草間啓さんの講義を受けました。テーマは、「富山湾の深海生物」。これまで学んできた地形や深海の水などについておさらいし、さらに、富山湾の深海生物の特徴なども教えてもらいました。
太平洋と違って歴史の浅い日本海には、深海で新たに生まれてきた魚はいないそうで、また周りを囲む海峡はいずれも浅いため、外から深海生物が入ってくることができません。そのため、富山湾の深海で暮らしている魚たちの多くは、日本海の北方冷水域などからやってきて、徐々に適応していったようです。
実際に深海魚に触れてみよう!解剖にも挑戦!
富山湾の深海に住む、ザラビクニン・ノロゲンゲ・タナカゲンゲなどの解剖にも挑戦しました。初めて深海魚を手にする子もいて興味津々!ヌメリのある触り心地に驚く子も。
解剖してみると、うきぶくろがなかったり、消化器の形状や長さに特徴があることに気がつきました。子どもたちからは、「体の構造がよくわかった」「深海魚は表層の魚たちと体の仕組みが異なっていて面白かった」などの声があがっていました。
参加した子どもたちは
「このプロジェクトでしか知ることのできないことがたくさんあった」と、とても充実した様子。 さらに、「深海魚はなぜ水圧に耐えられるのか、もっと調べたい」など、新たな好奇心も生まれたようです。
こちらから、イベントレポート動画もご覧ください♪
次回は、待ちに待った駿河湾へ!たくさんの深海生物に触れ、また、地元静岡の子どもたちとの交流も予定しています。
団体概要
団体名称 | 一般社団法人とやまミライラボ |
---|---|
URL | https://www.bbt.co.jp/toyama-mirailabo/zaimu/ |
事業活動の概要 | 富山県の豊かな海を未来に残すため、海と人をつなげる活動や子どもを中心とした海洋教育を推進。また、海洋ごみ削減のために富山市と連携した取組みなど。 |
主催:一般社団法人とやまミライラボ
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
お問い合わせ
深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト事務局in富山湾
〒939-8550 富山市新根塚町1-8-14 富山テレビ放送 企画戦略室内(担当:谷川、蟹谷)
TEL:076-492-7146(9:30-17:30 ※土日祝除く)
Mail:shinkaikids@bbt.co.jp