番組審議会概要
富山テレビでは、放送番組の適正を図るために番組審議会を置き、番組等に関して委員のご意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は26日(日)あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。
今回の審議番組 (令和7年10月9日開催)
「雲上の除雪隊~アルペンルートの春~」
令和7年5月24日(土)10時55分~11時50分
世界屈指の豪雪地帯にある「立山黒部アルペンルート」。冬の間は雪に閉ざされる。春の営業開始に向け、麓から最高地点・室堂までの全長31.3キロのバス道路を切り拓くのが“除雪隊”の仕事。厳冬期の北アルプス・立山で50日間、泊まり込みによる作業を行うのは総勢11人。それを束ねるのは、この道40年の大ベテラン・重機オペレーターの瀬戸進さん。今年は「雪が多い」「いつもと違う」。それでも4月中旬の営業開始日までには何としてでも間に合わせなければならない。除雪隊は年々高齢化が進み人手も足りない。11人の中では唯一の20代で、除雪歴1年の若手・古栃遼さんは、今年初めてロータリー除雪車に乗る。ところがなかなかスムーズに進まない…。自然が相手の仕事、マニュアルはない。「先輩を見て覚える」のが基本。雪と格闘しながら、自分なりの正解を見つけていく。4月に入りいよいよ始まるのが、巨大な雪の壁「雪の大谷」の作業。春のアルペンルート最大の見どころでもある。雪の吹き溜まり。積雪は20メートル近くになることもある、除雪の最大の難所。他の除雪区間とは違い、除雪隊にとっては「商品」とされ特別な使命感がある。ブルドーザー2台で細心の注意を払いながら少しずつ削っていく。いかに美しく垂直な壁をつくるか…職人魂が生み出す絶景だ。厳しくも美しい北アルプス、一面の銀世界で働く除雪隊。富山が世界に誇るアルペンルートの陰の立役者たちに密着した。
出席委員(敬称略)
委員
:石﨑大善・河上めぐみ・髙野吉寿・山本善裕・藤井公嗣
BBT出席者
細川代表取締役社長・滝澤代表取締役副社長・吉村報道制作部長・矢野ディレクター
・伊藤編成部副部長・蟹谷編成局長兼番組審議会事務局長
感想
- とにかく映像が美しかった
- 普通では知りえないこと、見られないものを教えてくれる良い番組だった。
- 雪の壁に対する職人のこだわりから、経験の重み、担い手の継承の大切さを感じた。
- 富山の地元局でしか制作できない番組で、記録としてもとても貴重で意味があると思った。
- 変わりやすい山の天候の中で丁寧に撮影したスタッフに敬意を表したい。
- 撮影の角度、音楽、字幕のフォントへのこだわり等、映像で見せようという意図が伝わってくる作りだった。
意見
- 方言やトランシーバーの音声など、聞き取れないところが多く、もう少し字幕でフォローして欲しかった。
- 若い遼さんの「心が折れてもやるしかない」という言葉は、現代の若者としては違和感があった。
- もう少し登場人物たちの背景が分かると、大自然と立ち向かう人々との対比が見えてよかったと思う。
- 外国の人や県外の人、みんなに見てもらいたいと思った。英語の字幕などをつけてぜひ海外でも視聴してもらいたい。