番組審議会概要

富山テレビでは、放送番組の適正を図るため番組審議会を置き、番組等に関して委員の意見をお聞きしています。また、「BBTスクランブル」(今月は23日あさ5:05~5:15)内で、番組審議会の様子をお伝えしています。


今回の審議番組 (令和7年2月13日開催)

必死になれない人 コロナ後遺症の現実

令和6年12月1日(日) 午前9時~10時


強い倦怠感と頭痛を訴える男性。彼に示された診断名はコロナ後遺症でした。
新型コロナウイルスにり患してから2年余り。症状は波があるものの、普通の社会生活を送るのは容易ではない状態が続き、仕事に復帰することができません。
また、周囲からの「やる気がないから」や「気の持ちようではないか」という言葉が再び男性を苦しめています。


出席委員(敬称略)

委員長 :松田英昭

副委員長 :岡本有紀子・加古佳子

委員  :河上めぐみ・石﨑大善・髙野吉寿、山本善裕・林政義


BBT出席者

中西代表取締役社長・滝澤代表取締役副社長・石田取締役・小島報道制作局次長・日高ディレクター・伊藤編成部副部長・砂原編成局長兼番組審議会事務局長


感想

  • コロナの後遺症によって2年も苦しむ方がいることを初めて知った。
  • 周囲の無理解や決めつけが患者に重くのしかかっていると感じた。
  • 苦しい立場の患者男性が、取材を受け入れたことは見た目では分からない後遺症について知ってもらいたいという気持ちの表れだと感じた。

意見

  • 医師にとって、コロナ後遺症は診断が非常に難しく、男性は慢性疲労症候群と定義される可能性もある。そうした難しさについても触れて欲しかった。
  • 取材対象に寄り添うという意図の元、苦しさだけを一方的に描いて科学的なアプローチが欠けていたのではないか。
  • タイトルは取材対象者の言葉から引用されたものだろうが、相応しいと思えなかった。
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